2020年設立
Nest(ねすと)さんは、岡山県の西粟倉村を拠点に活動する地域教育コーディネーターチームです。
今回のプロジェクトでは、最初にロゴ・VIを制作したのち、ビジョン、ミッションから成るアイデンティティを言語化していきました。それぞれ今に至る背景や思いが異なる中で、意見をまとめていくファシリテーターとしてもCIALが貢献できたと感じるプロジェクトでした。
SCROLL
2020. 8 - 2020. 12
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#1
CIデザイン
PROJECT
CIデザイン
BACKGROUND
若く、新しいチームのための
アイデンティティデザイン
起業や教育といった分野で注目を集める西粟倉村。そのらしさを体現する取り組みの1つであった「あわくらみらいアカデミー」がもととなり、2020年4月にNestが設立されました。西粟倉村の子どもたちが胸を張って15歳の春を迎えるために、さまざまな学びのサポートをしていくのは20代の若者3人。専門や経歴が異なるがメンバーが新たに集まり、チームとして活動していくうえでの共通認識をつくる必要がありました。
そんな中で、CIALのCITEN for Corporateがリリース。そこで掲げたアイデンティティデザインの考え方に共感いただき、ご相談をいただきました。

APPROACH-1
ねをはる、すである、ともにつくる
新たに法人を設立したこともあり、PRの観点で必要であったロゴの制作からスタートしました。CIALの基本プロセスでは、アイデンティティを策定したのちにビジュアルをデザインしますが、今回は必要性に応じてカスタマイズし実施しました。
ロゴの制作にあたり、「ねすと」という名前の意味を端的に表現した「ねをはる、すである、ともにつくる」というコンセプトを据えました。そこから、林業で有名な西粟倉村の地域性をふまえてヒノキをモチーフとし、Nestさんが教育において大切にしている「多様性につながる個々のらしさ」を表現するため、さまざまな色、形でビジュアルを構成しました。最終的には一つひとつの図形を手書きすることでより有機的な印象をまとったデザインになりました。

APPROACH-2
対話を続ける中で思いが重なり、
磨かれていくアイデンティティ
アイデンティティの策定においては、まず各メンバーがNestに至るまでの歴史をひもとき、これから目指す方向性について発散を行いました。そして、専門や背景が異なるからこそ生まれる微妙なズレを整えるべく、提案では毎回ビジョンとミッションを左右する議論のポイントをCIALから提示して対話を重ねていきました。
提案の最終回でビジョンにしるした「生きるを楽しむ」というフレーズが、西粟倉村のビジョンにもあることがわかり一同驚くということがありました。Nestさんが西粟倉村という地域に根ざして物事を考えているからこそ、議論の過程で生まれた言葉が重なったのだと思います。

OUTCOME
01
組織の目指す方向について共通の認識が醸成された
02
活動の内容を端的に説明することができるようになった
PROJECT MEMBER
デザイナー
・
戸塚 佑太
ブランドエディター
・
加藤 大雅