らしさをつくる

らしさをつくる

April 21, 2019

April 21, 2019

「らしさ」をつくること。これは私たちがをしごとをする中で大切にしていることです。

「らしさ」をつくっていくものは、目に見えるかたちや色だけではありません。親しい友人を思い浮かべてみてください。顔立ちや体格、着ている服といった「外側」だけでなく、その人の振る舞いや発言、ものごとに対する姿勢のような「内側」も含めて「その人らしさ」になっていると感じませんか?その人の「根っこ」にある想いや考えが「らしさ」を形づくっています。

私たちのしごとであるデザイン、ブランディングは、ものごとの「らしさ」をつくっていくことです。ものごとの「根っこ」となる想いや考えにしっかりと寄り添い、育て、その「内側」を深めていく。それによって、自ずと表出した「外側」が人と出合い、相手の頭の中にある印象をつくり出す。私たちは、その印象こそが「らしさ」であり、「ブランド」だと考えます。

今回は、”しごとの休憩”のためだけのコーヒー、MATERIA『drop a line』ができあがっていった過程を仔細に振り返ることで、私たちが大切にしている「らしさ」をつくるという行為について、少し知ってもらえたら嬉しいです。

「らしさ」をつくること。これは私たちがをしごとをする中で大切にしていることです。

「らしさ」をつくっていくものは、目に見えるかたちや色だけではありません。親しい友人を思い浮かべてみてください。顔立ちや体格、着ている服といった「外側」だけでなく、その人の振る舞いや発言、ものごとに対する姿勢のような「内側」も含めて「その人らしさ」になっていると感じませんか?その人の「根っこ」にある想いや考えが「らしさ」を形づくっています。

私たちのしごとであるデザイン、ブランディングは、ものごとの「らしさ」をつくっていくことです。ものごとの「根っこ」となる想いや考えにしっかりと寄り添い、育て、その「内側」を深めていく。それによって、自ずと表出した「外側」が人と出合い、相手の頭の中にある印象をつくり出す。私たちは、その印象こそが「らしさ」であり、「ブランド」だと考えます。

今回は、”しごとの休憩”のためだけのコーヒー、MATERIA『drop a line』ができあがっていった過程を仔細に振り返ることで、私たちが大切にしている「らしさ」をつくるという行為について、少し知ってもらえたら嬉しいです。

03_spell_photo_01

MATERIAプロジェクトは「ウガンダのコーヒー豆を広めたい」という想いからはじまりました。私たちの知るウガンダの農家から直接仕入れたコーヒーに、それ自体の果実味や甘さが感じられる最適な焙煎をほどこして販売する。それによって得た対価で”美味しさ”を価値として還元する。そして「”美味しさ”が価値として還元される世界」に近づいていく。これはColored Life Coffeeから続く私たちの想いの根幹です。ウガンダへの想いはまた別の機会に。

MATERIAプロジェクトは「ウガンダのコーヒー豆を広めたい」という想いからはじまりました。私たちの知るウガンダの農家から直接仕入れたコーヒーに、それ自体の果実味や甘さが感じられる最適な焙煎をほどこして販売する。それによって得た対価で”美味しさ”を価値として還元する。そして「”美味しさ”が価値として還元される世界」に近づいていく。これはColored Life Coffeeから続く私たちの想いの根幹です。ウガンダへの想いはまた別の機会に。

そんな世界を実現するにはどうしたらいいか。価値となる”美味しさ”の概念について、私たちなりに思考を積み重ねていきました。味や香りはあくまでその一部でしかないのではないか。人が感じる価値の根本は感情にあるんじゃないか。ならばコーヒーを通じてポジティブに感情を揺らすことができたら素敵なんじゃないか。このように考えてきたことが積み重なり、「感情の振幅を最大化する」という思想が、MATERIAをつくっていくうえで、常に立ち戻って触れることができる「根っこ」となりました。

そんな世界を実現するにはどうしたらいいか。価値となる”美味しさ”の概念について、私たちなりに思考を積み重ねていきました。味や香りはあくまでその一部でしかないのではないか。人が感じる価値の根本は感情にあるんじゃないか。ならばコーヒーを通じてポジティブに感情を揺らすことができたら素敵なんじゃないか。このように考えてきたことが積み重なり、「感情の振幅を最大化する」という思想が、MATERIAをつくっていくうえで、常に立ち戻って触れることができる「根っこ」となりました。

思想としての「根っこ」ができたあとに行ったのが「内側」を整えていくことです。この時点では、「しごとの手助けをするコーヒー」というコンセプトしか存在しなかったため、具体的なプロダクトに落とし込んでいく前に、漠然とあるMATERIAの概念を、すでにある言葉やイメージで浮かび上がらせ「らしさ」を捉えていく必要がありました。

じゃあMATERIAらしさってなんだろう。私たちはそれを人に例えて「MATERIAさん」と呼ぶことにしてみました。「MATERIAさんってどんな人なんだろう?」大切な友人のことを話すように、私たちは彼についてイメージを膨らませました。「端正な顔立ちじゃないかな」「服装はシンプルだよね」「積極的には干渉しないけど、何か聞かれたら真摯に答えてくれるはず」などなど。仕事が行き詰まったときや気分転換が必要だと感じたときに、ちょっと会って話したくなるような相手。必要なときに傍にいてくれて、意見を求めたら思いがけない気づきをくれる人。

思想としての「根っこ」ができたあとに行ったのが「内側」を整えていくことです。この時点では、「しごとの手助けをするコーヒー」というコンセプトしか存在しなかったため、具体的なプロダクトに落とし込んでいく前に、漠然とあるMATERIAの概念を、すでにある言葉やイメージで浮かび上がらせ「らしさ」を捉えていく必要がありました。

じゃあMATERIAらしさってなんだろう。私たちはそれを人に例えて「MATERIAさん」と呼ぶことにしてみました。「MATERIAさんってどんな人なんだろう?」大切な友人のことを話すように、私たちは彼についてイメージを膨らませました。「端正な顔立ちじゃないかな」「服装はシンプルだよね」「積極的には干渉しないけど、何か聞かれたら真摯に答えてくれるはず」などなど。仕事が行き詰まったときや気分転換が必要だと感じたときに、ちょっと会って話したくなるような相手。必要なときに傍にいてくれて、意見を求めたら思いがけない気づきをくれる人。

03_spell_photo_02

私たちの考えるMATERIAさん像を、すでにある言葉やイメージで際立たせていく。こうしてでき上がっていった人物像は、プロダクトをかたちづくっていく中で自然と道すじを示してくれました。

その道すじを頼りに、コーヒーの味や効能、ロゴ、コピー、パッケージ、ウェブサイトなどの表現を用いて、MATERIAの輪郭、色、佇まいといった「外側」をつくっていきました。しごとをより手助けできるように集中力を高める効果のあるハーブを入れてみたらどうだろう、仕事の休憩時間に飲むのであれば豆を挽く必要のないティーバッグにしたらどうか、淹れ終わったティーバッグを捨てる煩わしさをなくしてそのまま仕事に戻れるように包みの上に置いておけるようにしたらどうかな、といったアイデアが生まれてきました。それらのアイデアは単純に面白そうだからつけ加える、というのではなく、MATERIAらしさを体現していくうえで本当に必要かどうか吟味したうえで採用することが大切です。

私たちの考えるMATERIAさん像を、すでにある言葉やイメージで際立たせていく。こうしてでき上がっていった人物像は、プロダクトをかたちづくっていく中で自然と道すじを示してくれました。

その道すじを頼りに、コーヒーの味や効能、ロゴ、コピー、パッケージ、ウェブサイトなどの表現を用いて、MATERIAの輪郭、色、佇まいといった「外側」をつくっていきました。しごとをより手助けできるように集中力を高める効果のあるハーブを入れてみたらどうだろう、仕事の休憩時間に飲むのであれば豆を挽く必要のないティーバッグにしたらどうか、淹れ終わったティーバッグを捨てる煩わしさをなくしてそのまま仕事に戻れるように包みの上に置いておけるようにしたらどうかな、といったアイデアが生まれてきました。それらのアイデアは単純に面白そうだからつけ加える、というのではなく、MATERIAらしさを体現していくうえで本当に必要かどうか吟味したうえで採用することが大切です。

03_spell_photo_03

「根っこ」をしっかりと育て、「内側」を深める。こうして育まれたブランドの核を中心に「外側」となる形を与えていく。外側ができることによって、MATERIAは人とより具体的な接触が持てるようになり、人から直感的な反応を感じとることでその内側もまた磨かれていく。こうしてMATERIAというブランドはできあがり、さらに育っていきます。

最後に”MATERIA”という名前の意味について少しだけ。

人が何かものをつくるときに、元となる素材に触れるという行為がもっとも想像力を刺激します。木工職人にとっての木であり、画家にとっての絵の具やキャンパスであるように、このコーヒーも誰かの想像力を刺激し、感情をポジティブに揺らすことができる素材になってほしい。そんな想いを込めて、英語のmaterialにちなんだMATERIAという名前をつけました。

その名前が、「らしさ」をつくっていく過程でよりMATERIAらしい「シーンの素材」という意味合いに昇華していきました。今のMATERIAは、日常のワンシーンを豊かにする「シーンコーヒー」という大きな概念の総称になりました。『drop a line』が寄り添う”しごとの休憩”にとどまることなく、”深夜の読書”や”朝の目覚め”など、MATERIAとして貢献できるシーンは尽きることなくあると思います。生活の中のシーンを大切にする人たちが、シーンを豊かにするために素材を集めていく中で、MATERIAさんの人柄を好きになって選んでくれたらいいなと思っています。

「根っこ」をしっかりと育て、「内側」を深める。こうして育まれたブランドの核を中心に「外側」となる形を与えていく。外側ができることによって、MATERIAは人とより具体的な接触が持てるようになり、人から直感的な反応を感じとることでその内側もまた磨かれていく。こうしてMATERIAというブランドはできあがり、さらに育っていきます。

最後に”MATERIA”という名前の意味について少しだけ。

人が何かものをつくるときに、元となる素材に触れるという行為がもっとも想像力を刺激します。木工職人にとっての木であり、画家にとっての絵の具やキャンパスであるように、このコーヒーも誰かの想像力を刺激し、感情をポジティブに揺らすことができる素材になってほしい。そんな想いを込めて、英語のmaterialにちなんだMATERIAという名前をつけました。

その名前が、「らしさ」をつくっていく過程でよりMATERIAらしい「シーンの素材」という意味合いに昇華していきました。今のMATERIAは、日常のワンシーンを豊かにする「シーンコーヒー」という大きな概念の総称になりました。『drop a line』が寄り添う”しごとの休憩”にとどまることなく、”深夜の読書”や”朝の目覚め”など、MATERIAとして貢献できるシーンは尽きることなくあると思います。生活の中のシーンを大切にする人たちが、シーンを豊かにするために素材を集めていく中で、MATERIAさんの人柄を好きになって選んでくれたらいいなと思っています。

Copyright CIAL Inc. All Rights Reserved.